こんにちは。うらいで~編集長です。
今回、ご紹介するのはココ!
一度は訪れたい憧れの旅館
れきしのやど かなぐや
『歴史の宿 金具屋』

《目次》
歴史の宿 金具屋
始めに言いますと・・・
ここは別世界ですっ!!
〝SNS映えする!〟と多くのメディアで取り上げられ、あのジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルともなった260年以上の歴史を誇る渋温泉の老舗旅館『金具屋』。

戦国時代に武田信玄により整備された信州湯田中渋温泉郷と呼ばれる渋温泉は、旧街道の石畳の温泉街、入り組んだ路地に見える人々の生活、住民の共同浴場など、渋温泉には昔の日本が残っています。
【ついでに行きたい♡】
🔻武田信玄ゆかりの温泉のある温泉寺
🔻世界一のスカイレーターで行く横手山
🔻前山サマーリフトに乗って渋池を散策
🔻蓮寺として有名な稲泉寺(とうせんじ)
🔻スキー場が隣にある高源院は宿泊可能
そんな温泉街のほぼ中央にある金具屋は、1758年(宝暦8年)創業の歴史ある宿で、古くから療養と遊興の場として活躍してきました。

現代のホテル旅館のような便利で快適に過ごせる空間ではなく、日本が一番元気だった昭和初期を体験できる独特で特徴的な温泉宿で、今では希少な木造4階建て数寄屋造りの「斉月楼」(さいげつろう)と「金具屋大広間」は平成15年(2003年)に国の登録有形文化財に認定された大変貴重な建築物です。なんと!今でもそこに宿泊できちゃいます♪また、「斉月楼」は夜19:30~22:00までライトアップされるので、こちらも見逃さずに撮影したいポイントです☆
金具屋には宿泊棟が4つあり、迷子になる可能性もありますが、各階ごとにデザインも違うので歩いて見て回るのも面白いですよ☆きっと歴史と格式を感じさせてくれるでしょう♪
もう一つの特色である「温泉」は、4つの専用源泉を持つ〝本物の温泉〟で、泉質の異なる3つの大浴場と、5つの貸切家族風呂からなる館内8湯巡りが大好評。
そんな日本建築と温泉が特徴の金具屋を、どこよりも詳細に、そして役立つ情報満載でご紹介していきたいと思います。
尚、「建築」と「源泉」の無料ツアー「金具屋文化財巡り」と「金具屋源泉見学ツアー」は、ここでは書ききれそうにないので次回お届けしたいと思います。
温泉
金具屋は4つの自家源泉と5口の共同引湯の権利を所有しているため、すべて源泉100%かけ流しの火山性高温泉の「天然温泉」。しかも弱アルカリ性・中性・弱酸性と3つに分かれ、多彩な湯船を巡りながら異なる湯触りの温泉を楽しむことができます。また、お部屋などの蛇口から出るお湯もすべて温泉という、なんとも贅沢な話です(笑)。
3つの大浴場
大浴場も含めどこも洗い場が1つか2つしかないので、最初は広めの「斉月の湯」を目指すのがオススメですよ☆
◼️龍瑞(りゅうずい)露天風呂
浅間山の噴火によって噴出した黒と赤の浅間石で作られた「神明の館」の屋上にある露天風呂。男性用女性用それぞれあり、唯一硫黄分を含む「美肌の湯」です。
◼️鎌倉風呂
斉月楼脇にある、昭和11年に建てられた(昭和52年再建)大浴場。名前の由来は、渋温泉に伝わる源頼朝伝説にちなんで付けられたそうです。白い湯花が特徴のお湯です。
◼️浪漫風呂
昭和25年に造られた、ローマの噴水を模したクラシカルなステンドグラスが魅力の洋風の浴堂。当初は「ローマ風呂」という名前だったそうです。
5つの貸切風呂
5つの貸切風呂は、内側から鍵をかけて入る仕組みなので、空いていればいつでも無料、予約不要で入浴可能です☆プライベートな空間でゆっくり湯浴みを楽しむことができちゃいます♪入浴可能時間は15:00~翌10:00です。
◼️斉月の湯(さいげつのゆ)
貸切風呂のなかで一番大きく、大きな富士山のタイル絵と舟形の浴槽が特徴です。2018年全面改装をして「斎月の湯」というタイル絵の風呂になりました。まるで浮世絵の中にはいってしまったかのような体験ができます。
◼️美妙の湯
斉月楼4階にあるサワラなど木曽の銘木を使ってつくられた円形のお風呂。
◼️恵和の湯
温泉の成分でだいぶ白くなりましたが、赤と黒の石は浅間山の溶岩を切り出したものです。そのため石のお風呂ですが滑りにくく手触りもよい浴槽です。斉月楼3階。
◼️子安の湯
恵和と同じ浅間石ですが、湯縁は木製となっています。割と広いスペースがあります。斉月楼2階。
◼️岩窟の湯
戦後まもなく山の斜面を掘って作ったそうで、壁面から天井にかけての洞窟は全て天然の岩が積み上げられている独創的な人気風呂。
【他の湯田中渋温泉郷♡】
🔻無料貸切風呂のある渋温泉の渋ホテル
🔻まさにハイクオリティな宿よろづや
お部屋
客室は全部で29室。部屋のタイプは、Aタイプ(12)、Bタイプ(7)、Cタイプ(9)と分かれていて、1部屋だけバス・トイレがついていない業務用の部屋があります。画一的なものではなく、「同じものが並んでいるのは安物の証拠」という六代目西山平四郎の考えのもと、当時の職人がひとつひとつすべて間取り、細工が異なる造りに仕上がっています。つくられた時代もさまざまで、明治~昭和の流行を色濃く反映をしています。
ベッドの部屋はなく、すべて昔ながらの和室。かなり年季の入ったものなので、現代の施設のようにあまり便利ではないですが、それぞれの時代の情景を感じながら過ごしてみましょう☆きっと他では味わうことのできない時間を過ごせると思います。
今回はCタイプで予約したので、潜龍荘1階の「508 越路」に通されました。
玄関の扉から障子の形、置いてある家具、間取りなどすべて80年以上前に考えられたものというから驚きです。

お食事

食事処は8階にある130畳の大広間「飛天の間」で、温泉と食事で体の内外から健康になって欲しいという思いが込められた「不老膳」を頂きました。




食前酒は、あんず収穫量全国1位の信州松代産のあんずを使った「あんずの酒」で乾杯♪
四角いお重の八寸は「山里八寸」と呼ばれ、山、川、里、海の幸が詰め合わせられています。中身は鯉の甘露煮、アスパラサーモン、南瓜キッシュ、カモ肉味噌漬、クリームチーズの醤油漬けとなっています。
煮物は「みすず豆富の炊き合わせ」。長野県は凍み(しみ)豆富(別名:高野豆腐)の最大の生産地だそうです。食べ方を知らない人はこぼします(笑)。
向付は「昆布〆信州サーモン」と「山伏茸の土瓶蒸し」。鮭と鱒を掛け合わせて開発された信州サーモンも、今や長野県の立派な特産品☆山伏茸(やまぶしだけ)は、山伏の衣装のふさから名付けられたと言われ、健康効果も期待されている食品です。
スタンダードメニューのメインは金具屋オリジナルの地鶏の治部煮の信州仕立て「しぶのじぶ煮」。信州の地鶏にそば粉をまぶし、そばつゆ仕立てのお出汁でいただくじぶ煮は、金沢の郷土料理治部煮を金具屋でアレンジしたもの。
揚物は「きのこの揚げ出汁椀」。白舞茸など地場のきのこと豆腐を揚げ出し風にした金具屋オリジナル料理。
凌ぎは「信州とろろそば」。とろろの上にはまたしてもきのこです!本当にいろんな種類のきのこが使われていますねぇ。きのこって何種類あるんでしょう?
香物「木島平の野沢菜ほか」と食事「長野県産米・なめこと原種エノキの汁」でとりあえずは終了ですが、これは大食いさんも大満足のラインナップです。すごいボリューム!
菓子「チーズケーキ、季節物」は別腹なのでペロリです♡お腹いっぱい!!
ごちそうさまでした♪
※ちなみに、「しぶのじぶ煮」を信州牛鍋や信州牛しゃぶしゃぶへのグレードアップもできます。
朝食
朝食は古来より日本の健康食として親しまれている麦めしととろろの「麦とろ御膳」です。金具屋では20年以上前からこのメニューだそうです。
とろろに漬物や生卵(卵黄)などをトッピングしながら食べたので、さらさらいけちゃいました♪なんだかとろろご飯にハマりそう♡
館内



渋温泉の商店街保存のため、館内にはバーやレストラン、自動販売機、ランドリーなどはなく、宴会場(4ヵ所)や個室食事処(3ヵ所)がある程度です。ぜひ、街へ飛び出してお土産屋さんや射的場、卓球場、足湯などを楽しんでみてください♪
駐車場
お車の方はグーグルで「金具屋駐車場」と検索してから向かいましょう。ホテルまで徒歩5分くらいなので歩いても行けますが、15時以降ですと送迎車も巡回していますので荷物の多い方などはこちらに乗って行く方がいいかもしれません。
ちなみに、11月中旬から4月下旬までは国道292号志賀草津高原ルートが通行止めとなっていますのでご注意を。
【近くのグルメスポット♡】
🔻イチローも訪れた土曜日はイタリアン
🔻飯山地域で最も有名なうなぎ屋本多
🔻ランチがお得なステーキ屋デンバー
どこを撮影しても絵になる、この宿でしか味わえない極上空間で、現代のホテル旅館にはない温泉旅情を、ぜひ味わってみてください。
▼ご予約はコチラから♡♡♡