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『木曽路を県境まで南下する旅 #3』
「木曽三大寺」のラストを飾るにふさわしい最古刹のお寺は、先の二寺から車で30分ほど走ったところにある中山道須原宿の大桑村にある『定勝寺(じょうしょうじ)』です。
《目次》
定勝寺とは
嘉慶年間に木曽家第11代の源親豊が木曽川辺りに開創し、その後木曽川の洪水による流失。享徳3年(1454年)木曽氏14代家賢による再建するも、再び大洪水で流失。当時、豊臣秀吉の木曽代官として木曽を管理していた犬山城石川備前守光吉により木曽義在の館跡として再建したのが慶長3年(1598年)のこと。これが現在の定勝寺の建物にあたると言われているそうです。
昭和27年(1952年)には山門、本堂、庫裏いずれも桃山建造物として国の重要文化財に指定されています。
また、金永という人物が、そば切りを振舞ったという、日本で一番古い文献があり、木曽谷が蕎麦の特産地であることを示しています。
さらに定勝寺には、寺宝が多く木曽義元肖像画と香林和尚頂相・貴山和尚頂相・王林和尚頂相・天心和尚頂相が昭和44年(1969年)に長野県県宝に指定されています。平成28年(2016年)4月25日に木曽路が日本遺産に選定されると定勝寺はその構成遺産となりました。
※頂相とは禅僧の肖像画のこと。
見どころ①山門
シダレザクラやシャクナゲに囲まれた山門は、万治4年(1661年)に建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。
見どころ②本堂
山門をくぐると左手に本堂と庫裏が見えてきます。本堂は、慶長3年(1598年)に建てられた書院造の建物で、内部には木曽ヒノキダルマ座像や布袋尊、韋駄天などが安置されています。本尊は釈迦如来。また、境内背後に築かれた須原城の城主木曽氏の菩提寺だった事から歴代木曽氏当主の庇護となり、本堂には木曽義昌の位牌が安置されています。
見どころ③定勝達摩大坐像
本堂に安置された「定勝達磨」は、昭和41年(1966年)に完成したもので、東洋一の木曽ヒノキダルマ座像と云われています。仏師定朝第三十八代橋本忠円師の力作。
見どころ④庫裏
そして庫裏は承応3年(1654年)に建てられたもので、木造平屋建ての書院造となっています。
見どころ⑤渡廊
本堂と庫裏を渡廊で繋がれており玄関も付いています。渡廊の床板は歩くと音がする「うぐいす張り」になっています。
見どころ⑥鐘楼と大梵鐘
昭和17年(1942年)に太平洋戦争のために供出したものの、昭和30年(1955年)に人間国宝「香取正彦」作によって大梵鐘が復元されたそうです。
見どころ⑦庭園
砂が多く使われた小口基宝作の「鶴亀蓬莱庭園」と池泉鑑賞式庭園の「書院庭園」の二つがあり歩いているとさながら小京都の様です。蓬莱庭園は、平成5年(1993年)に造られたもの。
フォトライブラリー
木曽七福神の布袋様を祀られています。木曽七福神巡りをコンプリートすると記念品が貰えるそうです。
他の「木曾三大寺」もご覧ください。
御朱印
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アクセス
基本情報
【住所】 〒399-5502 長野県木曽郡大桑村須原831-1
【電話番号】 0264-55-3031
【拝観時間】 8:30 ~ 17:00(冬季注意)
【拝観料】 大人300円
【駐車場】 あり
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