こんにちは。うらいで~編集長です。
今回、ご紹介するのはココ!
紅葉と池と百体観音のコラボ
ちょうえんじ
『長円寺』
訪問日 2021年11月1日

《目次》
長円寺

茅野市街地から蓼科高原に向かう御柱道途中にある「信州のもみじ寺」として有名な真言宗のお寺『長円寺』。
江戸時代初期の慶安2年(1649年)、武田信玄の弟の甥である武田慶尊法印が開山。延亨2年(1745年)に火災のため本堂、庫裏とも焼失したが、翌3年に庫裏、同4年(1747年)には本堂を再建し、火伏せ(ひぶせ)のため山号を「清龍山」と改めたそうです。

約200年前に建てられた鐘楼門や、約150年前に造られた百体観音、約100年前に植えられた一行寺楓(いちぎょうじかえで)や水琴窟(すいきんくつ)など見どころは多いですが、ここはなんといっても真っ赤に染まった紅葉トンネルです!!
五月にはナンジャモンジャ、樹齢約300年のトチの樹、夏にはセンダンバノ菩提樹が開花。11月初旬には紅葉のピークを迎え、黄金色のイチョウの大木との対比も鮮やかです。

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◆宗派 真言宗智山派
◆山号 清龍山
◆本尊 金剛界大日如来
◆霊場 中部四十九薬師霊場・諏訪八十八ヶ所霊場・諏訪三十三観音霊場
参道の杉と楓


参道には樹齢300年とも言われる杉が見事に立ち並んでいます。秋の楓の紅葉シーズンには、この杉と紅葉が見事な色合いで美しい世界を作ってくれます。





約100年前に京都から取り寄せたという「一行寺楓」という種類で、紅葉の時期には濃い赤色になり、日の光を浴びると燃え立つように輝きます。


夕日が当たる午後3時半から午後4時過ぎ頃が、石仏百体観音と紅葉の景色を撮影するのに絶好の時間☆紅葉シーズンのみライトアップが行われ、時間は日没から夜9時まで。
薬師堂
日本三薬師如来と云われ旧諏訪大明神の本地仏で、明治の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)のおり諏訪大社上社より移されたそうです。
薬師如来像は檜(ひのき)の一木造りの立像で、高さは91.5㎝。鎌倉時代の春日の仏師の御作と伝えられ、現在では茅野市指定有形文化財となっています。御開帳は毎年2月8日。
また、堂内には、諏訪百番観音東十三番の本尊として千手観音も奉られています。
石仏百体観音


十五代祐慶法印のとき造立したもので石工は菊地道悦作、材料は八ヶ岳の臼杵石を使用。
西国三十三・坂東三十三・秩父三十四観音霊場、ぜんぶで3つの場所をすべてお参りすると100ヶ所になることから、この石仏が作られたそうです。
入口の左手後列より日本で一番古いと云われている西国三十三番観音霊場。続いて坂東三十三観音霊場、そして秩父三十四観音霊場の本尊様を灌頂(かんじょう)して、すべてお参りすると日本三大霊場巡礼と同じ功徳がいただけるありがたい観音様です。
鐘楼門



約200年前に建てられた鐘楼門は大変優美な建築で、2階に上がり誰でも自由に鐘を撞くことができます。
本堂
本堂は火事が起こる度に何度も再建され、昭和56年に現在の本堂になりました。しかし、三尊仏は創建当時のまま難を逃れたのだそうです。
基本情報
住所 | 391-0011 長野県茅野市玉川穴山11373 |
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Tel. | 0266-79-3720 |
拝観時間 | 日中随時 |
拝観料 | 志納 |
アクセス | ・JR中央本線「茅野駅」からタクシーで15分 ・長野自動車道「諏訪南IC」から車で12分 |
駐車場 | 無料|普通車20台 |
HP | 「長円寺」百体観音様とみごとな紅葉 - 茅野市 - cho 長円寺 |
