こんにちは。うらいで~編集長です。
今回、ご紹介するのはココ!
北アルプスを望む紅葉スポット
れいしょうじ
『霊松寺』

《目次》
霊松寺

標高3,000m級の山々が連なる北アルプスの麓にある大町市の鷹狩山(たかがりやま)山間にある長野県最古の曹洞宗寺院『霊松寺』。
応永11年(1404)、仁科氏の祈願寺として開基。
弘化4年(1847年)に起きた善光寺地震によって全焼してしまい、幕末に再建。庫裡の古木の桁組みに往時の姿が残っています。
明治3年(1871年)、廃仏毀釈令(はいぶつきしゃくれい)によって他の寺院が潰されていくなか、30代目住職の安達達淳は命懸けで反論し、撤廃させた。

その後、松本藩に命を狙われたため、お寺に隠し部屋やのぞき窓を設置して難を逃れたそうです。
明治15年(1883年)に本堂を再建、今に至る。
境内のオハツキイチョウは、子宝のお守りとしてその珍しい葉を持ち帰る人が多く、さらにサクラやカエデ、ツツジなどの樹木も植えられていて、特に秋の紅葉は見ごたえがあります。
◼️宗派:曹洞宗
◼️山号:功徳林大洞山
◼️本尊:釈迦如来
◼️霊場:仁科三十三番札所の十八番札所

見どころ①鐘楼

鐘楼の前にある駐車場に車を停めます。ここから少し下った境内にも駐車場がありますが、こちらの方が効率よく見て回れますし、反対側には北アルプスの山々と大町市街地が一望できるので、こちらをオススメします。

鐘楼の周りにはドウダンツツジが見事に赤く染まっています。鐘の音は仏様の声なので何回撞いてもいいそうです。

見どころ②山門

嘉永5年(1852年)に建てられた2階建て楼門形式の山門は、明治の初めに松川村の観勝院から移築したもので、諏訪大社の宮大工藤本広八の見事な彫刻が各所に施されており、長野県宝に指定されています。当時のお金でおよそ50円で譲ってもらったとおっしゃってました。

山門前には「八徳水」と呼ばれる名水が湧き、八つの徳(仁義礼智忠信孝悌)があると言われています。儒教における八種の徳で、五常に忠・孝・悌が追加されたんだそうです。
見どころ③オハツキイチョウ

山門の脇には大町市天然記念物に指定されている珍しい化石植物『オハツキイチョウ』の大木がそびえており、ひときわ目を引きます。

樹高約17mの雌木で、目の高さの周囲は1.85m、根本から1.9mのところで二股に分かれている。オハツキイチョウとは〝お葉付き銀杏〟の意で、銀杏が葉の上に結実するもので、大変珍しく10%程度しかない。子宝・良縁にご利益があるとして多くの参拝客が持ち帰るそうです。

見どころ④本堂

春と秋には期間限定で内部拝観をしていますので、ぜひその期間に訪れてみてください。ボランティアの方(運が良ければ住職!)が案内してくれます。

まずは本尊を参拝してから、狩野派の画家が書いた『龍の天井絵』の方に首を傾けてしばし鑑賞。

続いて龍の下で手を叩くと龍が鳴くという「鳴き龍」にチャレンジ。微かにチリン~のようなシャリーンのような音が聞こえました。
庫裏へと足を伸ばすと、まるでからくり屋敷みたいな造りになっている部分があり、松本藩から命を守るために造られたかくし扉やのぞき窓など見どころたくさんです。


修行僧が生活していた和室があり、ここでは「立って半畳、寝て一畳」の生活をしていたそうです。今では無理です!

また、釘をまったく使わずに松の木を組み合わせた高さ20mの天井も圧巻です。

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