こんにちは。うらいで~編集長です。
今回、ご紹介するのはココ!
マイナスイオン爆発の滝まで
おくたてしなよこやけいこく
『奥蓼科温泉横谷渓谷』

《目次》
奥蓼科横谷渓谷
前回に続いて『奥蓼科温泉横谷渓谷』をお届けします。
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今回は、前回の『横谷観音展望台』から車で10分くらいの『御射鹿池』(みしゃかいけ)からスタートです。
御射鹿池

近年、じわじわと人気を集め注目スポットとして脚光を浴びているのが、標高1,500mにある奥蓼科温泉郷の山の中にある風光明媚な池『御射鹿池』。
日本画の巨匠・東山魁夷(ひがしやまかいい)の1972年(昭和47年)の作品「緑響く」のモチーフとなったことで観光客に人気となり、さらに2008年には吉永小百合さんが出演したシャープの薄型液晶テレビ「AQUOS」新作CMに採用されたことで人気に拍車がかかって、今では観光バスが来るような人気スポットとなっています。
そもそもこの池は自然にできたものではなく、実は人工池。1933年(昭和8年)に農業用水を稲作に適した水温まで温めるために作られた「農業用ため池」なんです。
水質は酸性が強く魚は生息できませんが、透明度は高く、湖面が四季折々の情景を鏡のように映す様はまるで絵画のようで、その美しさから『死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編』にも掲載されたそうです。朝靄(あさもや)がかかった時間に訪れると名画に近い神秘的な風景が見れる確率が上がるそうですよ☆2010年(平成22年)には農林水産省の「ため池百選」に選定されています。

ちなみに御射鹿池という不思議な名前は、文字通り、諏訪大社の鹿狩り場。諏訪大社に伝わる神に捧げるための鹿を射るという神事、御射山御狩神事(みさやまみかりしんじ)に由来すると推測されています。
ちなみに、名画「緑響く」は長野市の長野県立美術館で見ることができます。善光寺の近くです。
🔻善光寺の歩き方はコチラをどうぞ
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おしどり隠しの滝


御射鹿池から徒歩で約10分ほど下った明治温泉旅館の脇にある急勾配の階段を降りた先にあるのが『おしどり隠しの滝』です。

途中の路肩には柳原白蓮(やなぎわらびゃくれん)の歌碑や、観音像が祀られています。

横谷渓谷で最も上流に位置する滝で、大きな岩の合間や長い岩盤から滑り落ちるように勢いよく流れだす水の迫力は抜群です。

河川浄化に役立つ貴重なチャツボミゴケの群生や、鉄分を含んだ温泉水が流れ込んで、酸化された水酸化鉄が沈殿してできる赤い岩肌が水の色と相まって素晴らしいコントラストとなっています。
渓流瀑で滝の落差はありませんが、全長50mの滑滝(なめたき)の織り成す美しさや、マイナスイオン指数「15,000個/cc」という自然のシャワーをたくさん浴びることができます。

名前の由来は、漁師に追われた鴛鴦(おしどり)の夫婦が渓谷の最も奥にあるこの滝に難を逃れたなど諸説あるそうです。