こんにちは。
うらいで~編集長です。
『梅雨の安曇野探訪 #2』
続いては、安曇野を西の方へぐんぐんと進み、さらに山をどんどん進んだ山腹にある『満願寺(まんがんじ)』を訪れました。少し小雨になってきたので、今のうちに行きましょう。

《目次》
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満願寺とは
安曇野の西山にある浅川山の麓にあります。さらに西には常念岳や槍ヶ岳がそびえますが、お寺からは残念ですが見ることはできません。
真言宗のお寺で「信濃高野」ともよばれ、江戸時代、安曇、筑摩領民の総菩提所であったそうです。
信濃三十三観音霊場(第二十六番札所)、川西三十四番札所(第一番)にも数えられています。

境内が極楽浄土をイメージして造られているそうで、三途の川にかかる橋を渡るところから参道が始まります。
別のルートを使えば車で一気に本堂脇まで行けるのですが、今回はせっかくなので三途の川を渡ってみることにしました。
その前に、まずは冠木門をくぐって六地蔵様からお詣りしていきます。
▼六地蔵

そして、ついに三途の川を渡ってしまいます。この世ともおさらばです。
見どころ①微妙橋

安曇野市の有形文化財に指定されているこの微妙橋は、日本三霊橋(他は高野山無妙橋、越中立山無明橋)に数えられています。
明治39年(1906年)に木曽の大工・瀬川伊勢松が再建を手掛けた長さ約15m、幅約3.6mの屋根付き太鼓橋です。橋板の裏面には、梵字の経文「陀羅尼(だらに)」が書かれているため、〝お経橋〟とも呼ばれています。

周りにはお地蔵さんが並んでいます。
お堂の脇には杖があります。なんだか先が思いやられます。
近くに本堂への案内板がありました。どうやら目の前の山を登ったところにあるみたいです。仕方ありません。苔むした参道の急な坂を頑張って登りたいと思います。


途中から急な石階段になります。

そして最初に見えてきたのが山門です。
▼山門

山門も過ぎたら、また石階段です。極楽浄土への道は険しいです。
ヤマアジサイが咲いていました。

ようやくゴールが見えてきました。なかなかしんどいです。汗
大きな観音像が見えてきましたが、まずは順番に手水舎(ちょうずや)、鐘楼と見ていきます。
▼手水舎

▼鐘楼

▼栗尾観音

次は、一段上がったところにあるお堂です。
見どころ②聖天堂

全体として優美繊細の中に力強さを感じさせるのが特徴の建物。
堂内に安置された聖天尊は「大聖歓喜自在天」とも呼ばれ、日本では農業商業の神として崇められています。また、格天井には藤森桂谷による〝龍〟が描かれているそうです。
本堂との間には仏像があります。
▼お掃除小僧

▼弘法大師修行像

では、いよいよ本堂を参拝します。
見どころ③本堂


725年頃、裏山の奥にある長者ヶ池から出現した一寸八分の黄金仏像を、聖武天皇の勅願(ちょくがん)によって堂宇を建て安置したのが始まりと伝わっています。
本堂内には、亡くなった後の四十九日の苦しみを現す、「地獄極楽変相之図」が飾られています。
見どころ④地獄絵図

地獄には八熱地獄・八寒地獄の種別があります。地獄は固定したものでなく、折に触れ場所によって有り様を変えると考えられ、これを地獄変相または地獄変というそうです。この絵を見てもう悪いことはしないと誓いました。
本堂の前には「摩尼車(まにぐるま)」と呼ばれる珠があります。
▼摩尼車

この経筒を一回まわせば、お経を一巻読んだのと同じ功徳が得られるという、なんとも便利なアイテム。
さらに進むと庫裏や住職さんのお家があります。庫裏には、御朱印の受け付け窓口があり、目の前で直書きしてもらえます。
▼庫裏

庫裏の前には御休処があります。優しい心遣いですね。
▼御休処

この先に砂利の駐車場があり、そこから下につつじ園が広がっています。別のルートはこちらに出るみたいです。