こんにちは。
うらいで~編集長です。
『蓮をめがけて北信濃をドライブ #1』
まずは今回のメインである「蓮寺」として有名な『稲泉寺(とうせんじ)』に向かい、そこから木島平村や山ノ内町辺りを探索してきました。まだ梅雨は明けていませんが、この日はなんだか天気が良さそうでなによりです。

《目次》
稲泉寺とは
慶長元年(1598年)に高源院七世通庵寿貫大和尚により開山。
慶長17年(1602年)飯山城主堀丹後守の家臣小野角右衛門は、通庵寿貫大和尚が高徳のため帰依し、境内山林三町歩余の地を寄進、開基となった。
その後、享保年間(1716~35年)に八世関尤染大和尚により移転、中興されたそうです。
本寺は飯山市の英岩寺です。

なんだかジリジリ暑くて、梅雨明けしたような暑さですが、負けずに頑張ります。まずはやっぱり蓮田から見て回りたいと思います。
見どころ①10万株の蓮



本堂を囲うように蓮田があり、あぜ道を歩いて一周できるようになっているので、歩いて良い形の蓮を探しましょう。
撮りまくりましょう!
稲泉寺の蓮田は、お寺を囲むように約5,000㎡の蓮田に二千年蓮と呼ばれる大賀蓮(おおがはす)をはじめとする約10万株の蓮が植えられています。
大賀蓮は、1951(昭和26)年に大賀一郎博士によって2000年前の泥炭層から発見されました。稲泉寺の大賀蓮は、松本市島内土地改良区と新潟県上越市高田公園の観達園から株分けされたものです。泥水を俗世と見立て、そこから咲きだす清らかな蓮の花を仏様に例えた由来のある蓮です。
蓮の花は、夜から朝にかけて開き 昼頃には閉じるを繰り返し、開花から四日目に散る儚さが魅力です。蓮の花の鑑賞は午前10時くらいまでがベストです。ここでは7月中旬から下旬までが見頃のようです。
(花の近くは足元があやしいので、それなりの靴や支度など用意したほうが良いですね)
それでは、山門まで戻って境内を見ていきたいと思います。
仁王門の前に筆塚がたっています。
▼筆塚(蔵管城子碑)

筆者幽谷寒華は18世蘭雄和尚のことで、16世の弟子。
お寺の門ってなんか良いんですよね~。
▼仁王門

仁王は大体が金剛力士を安置されるが、こちらのお寺には四天王の持国天、多聞天が安置されています。製作者は高橋善藤治、造立年が寛政8年(1796年)。
仁王門をくぐってすぐ左手に小さなお堂、右手には六地蔵が並んでいます。


見どころ②松並木の参道

参道いっぱいに並ぶ松は、樹齢400年のものもあるそうです。
松並木の参道を過ぎると正面に本堂、右手に鐘楼とその奥に庫裏、左手に衆寮といった配置で建てられています。
▼鐘楼堂

昭和54年(1979年)に23世真鳳代に再興されたもの。
見どころ③本堂


本堂右手には庫裏が建っています。
▼庫裏

こちらで御朱印を受け付けてもらいました。
御朱印を書いて頂いている間にキョロキョロしていたら、こんなものを見つけました。
▼雲版(うんぱん)

おもに禅宗寺院で庫裡(台所)または斎堂(食堂(じきどう))の前にかけ、坐禅をやめる(開静(かいじょう))時刻や食事の時刻を大衆(だいしゅ)に知らせるため打ち鳴らす器具だそうです。
本堂と庫裏の間にある池には鯉が泳いでいます。庫裏の裏には鯉の池があるそうですが、今回は気付きませんでした。残念!

本堂左手には衆寮という建物があります。
▼衆寮

ご住職に伺ったところ、こちらは昔、参拝客を泊めていたところだそうです。
今回はちょっと時間が遅かったのもありますが、咲いている蓮の数がまばらでした。それでも咲いていてくれた蓮もあったので季節を感じられてとても良かったです。次は一面に蓮が咲いている時に伺いたいと思います。