こんにちは。
続いては少し足を延ばして小布施町から30分くらいのところにある中野市へ。シダレザクラや菜の花でも有名ですが、アジサイの数も一見の価値ありな『谷厳寺(こくごんじ)』を参拝しました。
《目次》
谷厳寺とは
北信濃、高井富士とも呼ばれる高社山(こうしゃさん)を背に、善光寺平と北信州の田園風景を望む古刹です。
寺伝によれば、天長2年(825年)創建の高社山神宮寺を前身とし、当初は真言宗寺院であり、月庵源江大禅定を開基とする。平安時代には貴賤問わず参詣者が多かったが次第に衰微し、文明年間に備中国の洞松寺11世宗従を迎えて中興とし、曹洞宗に転じた。慶長年間には山崩れによって堂宇を消失したが、寛永10年(1633年)に6世揺厳が現在地に堂宇を再建させた。慶安2年(1649年)には江戸幕府から朱印10石と山林を安堵された。
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見どころ①春は桜、初夏は紫陽花
●桜
住職が植えた1200本のソメイヨシノやシダレザクラが周囲を彩り、山門隣に植えてある樹齢500年以上の揺厳枝垂桜は見応え充分。見頃は例年なら4月20日頃。
●紫陽花
初夏にはおよそ6000株の鮮やかなアジサイが参道を彩ります。見頃は6月下旬~7月中旬頃まで見られます。
道路沿いには大きな石灯籠があります。
では、境内を植物を観察しながら散策していきます。
まず目に飛び込んできた正徳6年銘の結界石と六地蔵尊。
そしてよくお寺の入口付近にある石塔。
不許葷酒入山門(クンシュサンモンニイルヲユルサズ)といって、修行の邪魔になるので、臭いものや酒を寺院の中に持ち込んではいけないということ。
延命地蔵の石碑もあります。
石段の前には井戸があります。
延命水
平成18年(2006年)に住職が井戸を掘りあて、平成22年(2010年)に「谷厳寺の延命水」として長野県の「信州の名水・秘水」に指定されました。
金色のものに陽が当たりライトアップされているように見えた水子地蔵尊。
では、石門をくぐって山門を目指しましょう。
見どころ②参道
苔が風情を感じさせる石段です。
見どころ③山門
扁額(へんがく)には原坦山(はらたんざん)が書いた〝山高水長〟という額が掲げられています。
山門の脇には石垣と白壁があり、そこには美しい曲線の花頭窓が付いています。なんだかお城のような造りですね。
見どころ④シダレザクラ
山門横には「揺巖枝垂櫻」のシダレザクラがあり、これが春の見どころスポットです。
そして本堂へ到着。敷地は広く、伽藍はどれも大きな造りになっています。
見どころ⑤本堂
本尊は釈迦牟尼仏で、脇侍に文殊・普賢両菩薩がある。平成2年に建造。扁額には〝谷厳寺〟の寺号額が飾られています。
境内本堂の右側に配された庫裏は、天長2(825)年の創建となっています。こちらで御朱印が頂けるそうです。
隅にも目を向けてみましょう。
なにやら説明板があるので黙読。
鐘楼のそばにある、お釈迦様の経本「般若心経」を翻訳したという玄奘三蔵法師の石碑の下に、腕が入るくらいの穴があり、穴の向こうに丸い石があります。この穴に手を入れると、その人に見合ったお釈迦様のウンチ(運智=幸福の知恵)が授かると掲示されています。
道路沿いにも案内がないので見逃してしまうのですが、〝高社山登山道入口〟の看板を入ったところにも見どころがあります。
お寺への入口の横に〝高社山登山道入口〟があり、ここを進むと高さ8㍍にもなる8体の黄金仏像があります。ちなみに、これら8体の仏像は十二支の守り本尊で、それぞれの干支を守っているのですが、4つの仏様は二支を兼任しているので、全部で8体、という勘定になるそうです。
フォトライブラリー
御朱印
どこを訪ねても不在で頂けませんでした。
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アクセス
基本情報
【住所】 〒383-0004 長野県中野市赤岩332
【電話番号】 0269-22-4652
【拝観時間】 日中随時
【拝観料】 志納
【駐車場】 普通車20台(3箇所)
【公式サイト】なし
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